ようこそ 青蓮寺にお参り下さいました


青蓮寺の
お知らせ

檀家・関係者専用
このページは、青蓮寺が檀家さんに配布している『お知らせ』(寺報)です。

寺=檀家 の関係で書かれています。
檀家さん以外の方がお読みになる場合には、そのつもりでお読み下さい。



8月31日号

平成26年


【1】お施(せ)餓(が)鬼(き)法要について

恒(こう)例(れい)のお施(せ)餓(が)鬼(き)法要を下記の日程により実施いたしますので、皆様の参加をお願いいたします。
 
◎日  時   10月9日(木) 午後1時半より
◎施(せ)餓(が)鬼(き)料 一霊(れい)(塔(とう)婆(ば)一本) 5千円
◎供養の内容 対象者が多数の場合は『先祖代々の霊(れい)』で
対象者がお一人の場合は『戒(かい)名(みよう)』でも可
墓地だけの檀(だん)家(か)さんは『無(む)縁(えん)様』の供養を
◎申し込み 世話人さんがお伺い(うかが)したときに
        寺扱いのお宅は同(どう)封(ふう)の郵(ゆう)便(びん)振(ふり)替(かえ)用(よう)紙(し)で10月2日までに
★年に一度の大法要です。必ず申し込んで下さい。
 
 5月に住職はドクターヘリに乗る事(じ)態(たい)となりました。思ってもみなかった心(しん)筋(きん)梗(こう)塞(そく)を発症したのです。幸い、異(い)変(へん)に気付き救急車の要請をすぐにしたため大事に至らずに済みました。
 身をもって救急医療とはどのようなものかを知りました。カテーテル手術のお陰で12日間の入院で退院できましたが、しばらくは無理をしないようにとアドバイスをされています。
 心筋梗塞の発症で、ますます『生かされている』との思いが深まりました。昨年のお知らせで書きましたように、私たちは自分の力ではどうすることも出来ないことばかりの中で生かさせて頂いているのです。今あることは有り難いことなのです。
 ご先祖の姿(すがた)を鏡として、自分を映(うつ)し出してみることはとても大切なことだ
と思います。自らを正(ただ)し改(あらた)めようとする為の供養、それもお施(せ)餓(が)鬼(き)の目的の
一つだと思います。ご先祖様を初めとする多くの先(さき)だった命に、今あることを素(す)直(なお)に感謝をすることはとても重要なことであります。
*お施(せ)餓(が)鬼(き)の塔(とう)婆(ば)は、必ずご自分でお建(た)てになられますように。(当日お越(こ)しいただけなかった方のため、10月中は本堂でお預(あず)かりします。)
 
【2】檀信徒総会について
お施(せ)餓(が)鬼(き)法要終(しゆう)了(りよう)後、恒(こう)例(れい)の檀信徒総会を開(かい)催(さい)いたします。ご意見・ご
要望などございましたら、なんなりとお申し出下さい。
 また、壇信徒総会の席上に限らず、いつでもご意見・ご要望など有りましたら遠(えん)慮(りよ)なしに申し出てください。
 お寺はみんなで守らなくてはならない大切な場所ですし、生きるために必要なものです。人任(ひとまか)せではなく、積極的にお寺に関(かか)わって頂けますようにお願い致します。
 
【3】重要文化財本(ほん)尊(ぞん)様のご開帳(かいちょう)について
今年も、秋のお彼(ひ)岸(がん)「中日」のみ本(ほん)尊(ぞん)様のご開帳をいたします。この日以外は、特別に許可を得る必要がありますので、是(ぜ)非(ひ)お参りをなさって下さい。
 
◎今年は 9月23日(火)午前10時〜午後3時
 
*本(ほん)尊(ぞん)様のご開帳については、国の重要文化財指定に伴(ともな)い、檀(だん)家(か)さん以外の
方も沢(たく)山(さん)参(さん)拝(ぱい)にお見えになります。
 本(ほん)尊(ぞん)様をお守りできることは、青(しよう)蓮(れん)寺(じ)の檀(だん)家(か)の誇(ほこ)りであります。
 
【4】メールマガジンの配信について
 ホームページの運用を始めて以来、多くの皆さんにご覧(らん)いただいていると思います。法話専(せん)用(よう)のホームページもあります。ほとんどの壇信徒の皆さんは、私の本格的なお話をお聞きになったことがないでしょうから、是(ぜ)非(ひ)お聞き頂(いただ)きたいと思います。映(えい)像(ぞう)を見ながら聞くという大変ユニークな取り組み
です。FM桐生で放送された話は、残念ですが現在お聞き頂けません。
 開かれた寺を目指す一(いつ)環(かん)として、メールマガジンの配信(今は中断中ですが再開予定)もしています。配信の目的は、特に若(わか)い人たちにお寺をより身近に感じて頂(いただ)くと共に、深く理解してもらうためです。どこに住んでいてもメールマガジンは各自に直接配信されますし費用もかかりません。(携帯(けいたい)の場合はフルブラウザ対応でないと配信(はいしん)できない場合があります。)
 ついては、ご家族皆さんのEメールアドレスを登録してくださいますようにお願いいたします。(興味がある方ならどなたでも登録できます)
 法話のホームページは、『青(しよう)蓮(れん)寺(じ)・法話』で検(けん)索(さく)、そこから登録できます。
 
【5】お経(きよう)の会について
 毎月お経(きよう)の勉強会を開(かい)催(さい)していますので、是(ぜ)非(ひ)参加してくださいますよう
にお願いいたします。(檀(だん)家(か)さんでなくても参加できます)
◎開(かい)催(さい)日時   毎月1日 朝6時より 約1時間
◎内容 お経(きよう)を読むこと、お経(きよう)の内容を学ぶこと。
お経(きよう)の内容を学びお読みすることは、仏教徒として当然の行い(おこな)です。都合
の付くときだけでも是(ぜ)非(ひ)参加してみませんか。なお、希望者にはCDによる通信教育も致(いた)します。(送料等実費)
 
【6】永代供養墓(ぼ)苑(えん)について
 永代供養墓(ぼ)苑(えん)『アユスの郷(さと)』は、合葬(がっそう)と個別葬(こべつそう)との併用(へいよう)による新しいスタイルの永代供養で、入会は随(ずい)時(じ)です。
 後(こう)継(けい)者(しや)の問題でお悩(なや)みの方もあろうかと思いますが、どんなことでも構いませんから遠(えん)慮(りよ)なさらずに相談して下さい。相談は、お元気なうちにされることが理想だと思います。悩んでいるよりも先(ま)ずは相談、これが一番の解決策です。
 詳(くわ)しくはお尋(たず)ねいただくか、青(しよう)蓮(れん)寺(じ)のホームページでご確(かく)認(にん)下さい。永代
供養を紹(しよう)介(かい)する専(せん)用(よう)のページがあります。
 
【7】東(あずま)屋(や)(四阿)が出来ました
 
 昨年のお知らせで、墓地内にありました杉の大木6本とケヤキ1本を伐採(ばつさい)したことを報告させて頂きました。あわせて、伐採した木は製材(せいざい)をし、後日お寺のために生かせるように寝かせてあるとも書かせて頂きました。
 今回、その木を使って皆さんのお役に立てるものとして、地蔵堂の脇に東屋を作らせて頂きました。お盆の直前に完成しましたので、気付かれた方も沢山いらっしゃると思いますが、改めて報告させて頂きます。棟梁のお陰で、とても素敵な東屋として杉の木が生まれ変わってくれました。永く皆さんに愛して頂けますようにお願いします。(とても気持ちが落ち着く場所です。)
 四阿と書いて『あずまや』と読みます。漢字は難しいですね。

【8】虹の電話・ポストを設置しました

東屋に並んで、オレンジ色(袈裟色(けさいろ))のポストと電話ボックスがあることに気付かれた方もいらっしゃると思います。皆が携帯電話を持ち、公衆電話などいらないのに・・・・と、不思議に思われた方もいらっしゃることでしょう。 実は、この電話はどこにも繋(つな)がっていません。心と心を繋ぐ電話として設置しました。ポストも同じ目的で設置したものです。      

 大槌町に『風の電話』というものがあることをご存じでしょうか?震災の後、佐々木さんという方が海を望むご自分の敷地の中に設置した、電話線がつながっていない電話ボックスがあります。大津波で大切な家族や愛する人を突然に失いました。残された人が会えない相手に思いの限りを伝えるための電話です。
 お釈迦様が示された四(し)苦(く)八(はつ)苦(く)の中に『愛(あい)別(べつ)離(り)苦(く)』があります。どんなに力を尽(つ)くそうと、科学が発展しようと、医学が進んでも避(さ)けることが出来ない。大切な人との別れと私たちは向かい合わなくてはなりません。
 別れはいつ、どのような形で訪れるかも分かりません。先の大震災大津波や、先日広島をおそった土石流などの突然の災害など、とても理(り)不(ふ)尽(じん)なものもあります。
 様々な別れがあるのですが、時間が経つに従って様々な思いが湧(わ)き出てきてどうにも居たたまれない気持ちになることがあります。「一言お礼を言いたかった」「謝りたかった」どうしても言うことが出来ずに別れを迎えてしまった。そんな時には、この電話に向かって語りかけて頂きたいのです。
 思いの限りを手紙に託して見るのも良いと思います。大切な人の心に届きますように、そんなポストです。
 電話をされた方にも手紙を書いて頂きたいと考えています。手紙を書いて虹のポストに投函頂いた方には、ご回向の上、回向の証としてミサンガをお送りさせて頂きます。
 
【9】仏(ぶつ)壇(だん)にかかる注意事(じ)項(こう)について
 仏(ぶつ)壇(だん)の中央には、阿(あ)弥(み)陀(だ)様(舟形光背(ふながたこうはい)・立像(りつぞう))か、お上(しよう)人(にん)様の書かれたお
名号(南(な)無(む)阿(あ)弥(み)陀(だ)仏(ぶつ)の掛(か)け軸(じく))をおまつりします。そのほかの約束事としては中央に香炉(こうろ)・向かって右側に灯明・(とうみょう)左側に花(はな)、があります。これは三具足(みつぐそく)という飾(かざ)り方です。仏(ぶつ)壇(だん)内は狭(せま)いので、無理に灯明や花を対(つい)にしない方がすっきりするでしょう。お供(く)物(もつ)や、お花の量は少なくして、その代わり常に新(しん)鮮(せん)なものを供(そな)えるように心がけて下さい。ごてごてと沢(たく)山(さん)のお供(く)物(もつ)を供(そな)えるのは、見た目にもよろしくありません。傷(いた)んだお供(く)物(もつ)が供(そな)えられたままでは、ご先祖様だって気分を悪くしてしまうかも知れませんね。お酒は供えません。
 なお、香(こう)炉(ろ)の灰(はい)は、定期的に手入れをして下さい。(量(りよう)販(はん)店(てん)で小さい粉ふ
るいを求められることをお勧(すす)めします。灰(はい)が堅(かた)くて線(せん)香(こう)が立たない、燃えさしだらけである、灰(はい)が盛(も)り上(あ)がっている、などは感心しません。
*仏(ぶつ)壇(だん)内のしつらえ方が良く分からない場合には、遠(えん)慮(りよ)無く住職にお尋(たず)ね下さい。(再度掲載しますので良くお読みください。)
 
【10】年回法要等の申し込みについて
 年回法要等をなさる場合には、あらかじめ寺にご照会のうえ日時を決めてください。
◎申し込みは  2ヶ月前から、庫裏(くり)の使用を含(ふく)めてお受けしております。        (遅(おそ)くとも1週間前には必ず申し込んで下さい。)
◎供養に際して お布施の他に塔(とう)婆(ば)料(一本につき3千円)
        (本(ほん)尊(ぞん)様へのお供(く)物(もつ)・お花等はご随(ずい)意(い)に)
◎庫(く)裏(り)使用についてはお問い合わせください。

 なお2ヶ月以上先の法事の申し込みは、住職・副住職の予定が立ちませんので、お問い合わせいただいてもお受けいたしかねます。
 また、お施主さん以外の方(兄弟や子どもさん、ご親(しん)戚(せき)の方、故人と特に親しかった方)も法要に併(あわ)せて塔(とう)婆(ば)供養することが出来ますので、2日前までに申し出てください。(塔(とう)婆(ば)供(く)養(よう)料(りよう)5千円)
*お盆(ぼん)中・春秋のお彼(ひ)岸(がん)中・半僧坊のお祭り前日と当日(4月第2日曜日とその前日の土曜日)・お施(せ)餓(が)鬼(き)法要の当日とその前後(10月8・9・10日)等は、法事をお受けしませんので、ご注意ください。
 
【11】お墓のお供(く)物(もつ)について
 今年になって、イノシシのいたずらが激しさを増しています。一度えさにありついた墓地は何度も荒らされてしまい、その都度(つど)直すのも大変なことになっています。境(けい)内(だい)にあった百合(ゆり)もほとんどなくなってしまいました。
 市の農林課にお願いをして罠(わな)を仕掛けたのですが効果がありません。昼間から姿が見えることもあります。えさになるものは絶対に墓地には残さないことが私たちに出来るせめてものイノシシ対(たい)策(さく)かもしれません。
◎お墓に供(そな)えて良いもの  お花、お水
            (ガラス製のコップ等は危(き)険(けん)です止めて下さい)
◎供(そな)えてはいけないもの  酒類・ジュース類・菓(か)子(し)、果物等
         (ハチ・イノシシ・カラス対(たい)策(さく)としても守って下さい)
 ゴミは不要になったレジ袋をお持ちいただき、口を縛った上でゴミカゴに入れてください。不燃物(ふねんぶつ)(燃えないゴミ)は絶対に入れないでください。時々ライターが捨てられていますが、これは絶対にしないでください。
 最近ゴミは全て持ち帰りとする寺があると聞きました。ルールが守られていない時には、ゴミ入れをなくしたいと感じることが正直あります。そうならないためにもご協力くださいますようにお願いします。
 
【12】墓地の整理・改修について
 5年間以上墓参がなく(せっかく墓参されても、寺にあいさつがない場合には、墓参がないと判断してしまう場合がありえますので、必ず声を掛(か)けて下さいますように。)なおかつ寺に何の連(れん)絡(らく)も無く、清(せい)掃(そう)料等の納(のう)付(ふ)も無い状態が続きますと、場合によっては無(む)縁(えん)墓地の方へ整理させていただくことがあります。どのような状(じよう)況(きよう)であっても、音信不通にだけは絶対しないで
ください。また転居した場合には、必ず新住所・電話番号等をお知らせ下さい。(転居後半年の間は郵(ゆう)便(びん)局に届(とど)けておけば、郵(ゆう)便(びん)物は転送されるのですから、振(ふり)替(かえ)用(よう)紙(し)の通(つう)信(しん)欄(らん)に新住所等を記入して下さい。)
 また、墓じるしが無く、どちら様の墓地か第三者の目から見て判(わか)らないような状(じよう)況(きよう)になってしまうことのないようにご注意ください。なお、山の斜(しや)面(めん)に墓地があるために、土手が崩(くず)れてきて心配な状態になった場合や、石(せき)塔(とう)が傾(かたむ)いてきてしまった場合、改修してくださるようにお願いをする場合があ
りますので、その時にはご協力をお願いいたします。
 花(はな)立(たて)や塔(とう)婆(ば)立(たて)などについても壊(こわ)れていないか注意してください。
 
【13】お墓のリホームについて
 最近、お墓を直したいという問い合わせ、相談が寄せられることが多くなってきました。お墓も時間の経過とともに目地の縁が切れるなどの傷みが生じてきます。花立や塔婆立も傷んで使い物にならなくなってしまいやすいものです。お墓を直したいなと思ったら、事前に相談してください。施工業者につての指定は特にありません。
 
【14】ペットのお墓について
 ペットのお墓には、檀(だん)家(か)さんのペットに限らず、どなたのペットでも納(のう)骨(こつ)が出来ます。お知り合いの方でペットの納(のう)骨(こつ)にお困(こま)りの方がありましたら、ご案内をしていただけますようにお願いいたします。

◎供養にかかる費用 ペットの納(のう)骨(こつ)料は1万円、塔(とう)婆(ば)供(く)養(よう)料(りよう)は5千円です。
◎合同供養法要   毎年6月に実施(納(のう)骨(こつ)者にはご案内をします。)
◎随(ずい)時(じ)供養     納(のう)骨(こつ)、供養等随(ずい)時(じ)(寺の都合を確(かく)認(にん)してください。)
◎納(のう)骨(こつ)できるペット どの様なペットでも可(火(か)葬(そう)済(ず)みであること)
※なお、不明な点は寺にご確(かく)認(にん)下さい。
 
【15】おさい銭の使(し)途(と)について
本堂や地(じ)蔵(ぞう)堂(どう)にあげられたおさい銭は、災害などの義援金(ぎ えんきん)にあてております。また、歳(さい)末(まつ)の助け合いにも毎年使わせていただいております。
 ひとり一人のおさい銭は小さな金額かも知れません、でも集まると意外に大きな金額になるものです。どんなことでも、みんなが力を合わせると大きな力を出(だ)すことが出来ます。お陰(かげ)で義(ぎ)援(えん)金(きん)として毎年10万円を超(こ)える浄財を拠出させていただけています。
 
【16】参道(さんどう)工事について
 御親教(ごしんきよう)記念事業として参道の整備(せいび)に着手しましたが、いよいよ工事も大詰めを迎えて余(あま)すところわずかとなりました。工事の間は皆さんにご不便をおかけしましたが、完成の後はより安全にお墓参りをしていただけるようになります。
 参道工事が終わり次第に御親教の決算報告をさせていただきますので、もうしばらくお待ち頂けますようにお願い致します。
 
【17】一(いつ)遍(ぺん)上(しよう)人(にん)の生(しよう)涯(がい)
                               (23)

 四(し)天(てん)王(のう)寺(じ)での歳(さい)末(まつ)別(べつ)時(じ)念(ねん)仏(ぶつ)会(え)を終えた一遍上人の一行は、播(はり)磨(ま)(兵庫)に向かって遊行の旅につかれました。尼(あま)ヶ(が)崎(さき)(尼崎市)に達した時、朝廷の要職にある土御門内大臣(つちみかどないだいじん)、時に大納言(だいなごん)から
 ながき夜(よ)の ねぶりもすでに さめぬなり 六(ろく)字(じ)のみなの いまの一声
(南無阿弥陀仏とお名(みよう)号(ごう)をお唱(とな)えするいまの一声で、長い迷いから醒(さ)めました)と歌が送られてきました。
 この歌に一遍上人は
 ながき夜も 夢もあとなし むつの字の なのるばかりぞ いまの一声
(長い夜もその夜の夢も、今はあとかたもありません。ただお名号がお名号をお唱えする、その一声があるばかりです。)と返歌をされました。
 一遍上人の生涯を、国宝『一遍聖絵』に従って書き進めています。この絵巻には無いのですが、江戸時代にまとめられた一遍上人語録に修められている有名な歌があります。少し後に詠まれたものだと、記述の前後から想像されるもので、こちらの方がわかりやすいかもしれません。
 今の神戸市長田区に宝満寺というお寺があります。由(ゆ)良(ら)の法(ほう)燈(とう)国(こく)師(し)に参禅され法(ほう)論(ろん)を交(か)わされました。そのときに詠(よ)まれた歌です。
 となふれば 仏もわれも なかりけり 南無阿弥陀仏 なむあみだ仏
(お念仏を唱えていると、仏も自分もなくなってしまった。そこには南無阿弥陀仏のお名号しかありません。)一遍上人のお念仏の境地(きようち)と、禅の境地が同一のものであることを示すものです。逸(いつ)話(わ)としても、歌としても最も有名なものの一つです。
 一遍上人のお念仏がどのようなものであるかを示しているのです。このお念仏の世界を名号世界と言います。阿弥陀様も、私たち衆生もこの名号世界
の中にあるとする、時宗の根本的な教えであります。
 兵庫においでになった時、光明福寺の方丈から
 いつまでか いでいるいきを たよりにて 弥陀のみのりの 風をつたへん(一体いつまで長生きをして、阿弥陀様の教えを伝えていけることでしょうか)と歌で問われました。一遍上人の返歌は
 いつまでも いでいる人の いきあらば 弥陀のみのりの 風はたえせじ
(お念仏をお唱えする人がある限りこの教えは絶えないでありましょう)です。方丈と(ほうじよう)言うからには禅のお坊さんかと思われます。この頃一遍上人は禅の方々とも交流があったことを伺うことが出来ます。
 
【18】清(せい)掃(そう)料等の収(しゆう)支(し)について
 平成25年度(平成25年9月1日〜平成26年8月31日)の清(せい)掃(そう)料等の収(しゆう)支(し)状(じよう)況(きよう)につきましては、下記のとおりご報告させていただきます。                                       住職・総代一同
   *収(しゆう)入(にゆう)の部 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 3,916,313円
内(うち)訳(わけ) 清(せい)掃(そう)料等 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 1,768,000
       前年度繰(くり)越(こし)金(きん) ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 2,147,993
                 預金利子 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥       320

   *支出の部 ・・・・・・・・・・・‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 1,753,278
内(うち)訳(わけ) 清(せい)掃(そう)費(ひ) ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 1,108,000
                  火災保険料 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 115,650
           茶(ちや)菓(が)子(し)他 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥  11,750
               植木手入れ ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥   375,375
            墓地内樹(じゆ)木(もく)手入れ・枝おろし ‥‥‥ 100,000
    除(じよ)草(そう)剤(ざい)・清(せい)掃(そう)用具・ハチ駆(く)除(じよ)等 ‥‥  23,734
                    通信費 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥  18,769
*次年度繰(くり)越(こし)金(きん) ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 2,163,035円

 上記のとおりです。寺としても経費削(さく)減(げん)のための努力をしますので、お墓に供(そな)えるのはお花とお水だけにすることなど、皆様の一(いつ)層(そう)のご協力をお願いいたします。
 墓参の際には不要なレジ袋をお持ちいただき、ゴミ等をいれ口を縛(しば)ってゴミ入れに入れてください。花は半分に折(お)っていただけると有り難いです。ゴミ入れには燃(もえ)えるものだけを入れてください。
 なお、送(おく)り盆(ぼん)でマコモやカワラケなどをお持ちになる場合、きれいに洗(あら)って来てください。またお供(く)物(もつ)類は持ってこられません様にお願いいたします。
*墓石等の掃(そう)除(じ)は、お盆(ぼん)・お彼(ひ)岸(がん)・お正月の前になさるように心がけてください。
 寺で速(すみ)やかに片(かた)付(づ)けることが出来ない場合には、他の参(さん)拝(ぱい)者の迷(めい)惑(わく)にもなりますので、墓地内の植(う)え込(こ)みを手入れをされる方は、お盆(ぼん)・お彼(ひ)岸(がん)等の10日前までには必ず済(す)ませてください。なお、イノシシが頻繁(ひんぱん)に出没し(しゆつぼつ)荒らしていますので、墓地に花などは植えない方が良いでしょう。
 
【19】ちょっといいお話
 本堂と庫(く)裏(り)の間に池があります。手前に植えてある枝垂れ桜が大きくなってしまい、池が目立たなくなってしまいました。この池の住人(?)は緋(ひ)鯉(ごい)です。10匹ほどですが、だいぶ前からの住人で、大きさもかなりのものです。 2年ほど前、小さな鯉を1匹見ることが出来る様になりました。最初はとても小さかったので、誰かが無断でヒメダカを入れたのかな?と思ったぐらいでした。今ではすっかり大きくなって、先輩たちに負けないほどです。
 今年の6月頃、池に小さな魚の姿を見ることが出来るようになりました。よく見ると3匹、小さな体で先輩たちを避けるかのような泳ぎをしていました。そのチビさんたちは、見る見る大きくなって今では10センチほどになったでしょうか、3匹で仲良く池の中を泳ぎ回っています。
 金魚はとても繁(はん)殖(しよく)力(りよく)が強くて、入り口の蓮池はチビ金だらけになってい
ます。だから金魚が育つのは驚きもしません。しかし鯉となると、私の記憶の中では繁殖をしたのを目の当たりにしたことはありません。
 今年の3匹の鯉は、この池で生まれたことを誇らしげにしているように感じてなりません。間違いなくこの池で自然繁殖したものであります。2年前のおちびさんが第1号だったのでしょうね。
 繁殖のために特別なことをしたわけではありませんが、こうして私たちの前に姿を見せてくれることに感動を覚(おぼ)えます。無事に大きく育ってくれることを、毎朝えさをやりながら祈っています。
 お寺にお越しの節には、どうかこのおチビさんたちに『ガンバレヨ!』と声をかけてあげてください。
 

 
 
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